2018-08-01から1ヶ月間の記事一覧

1か月かけて計画を練る(司法試験その2)(ブックオフで参考書を売ってない!)

さて、予備試験では7つの試験科目の勉強をしなければならない。 これをどうやったら効率的にできるのか。しかも1日2時間の勉強時間で。 人に言ったら笑われるだろう。だが、何としても、当面の勉強時間はこれだけでやるしかない。 受験老人は、カネも、そし…

1か月かけて計画を練る(司法試験その1)(司法試験のしくみ)

さて、司法試験の勉強である。これについては、さっぱり土地勘がない。 だから、それがいったいどのような制度であるのか調べてみた。 「敵を知り、己を知れば百戦危うからず。」 ブックオフで吉野勲「司法試験予備試験一発突破ナビ」という本を売っていたの…

1か月かけて計画を練る(医学部受験その4)(参考書を決めた!)

子供たちの話を参考にしながら、4月から始めるための参考書を決めた。 分かりやすいというのが第一条件。でないと必ず途中で挫折する。 そして、私が考えたのは、少なくとも数学と理科については、その参考書に含まれている問題量が多いというのが条件。その…

1か月かけて計画を練る(医学部受験その3)(1日2時間の勉強でどうやるか)

さて、じゃあ国立医学部受験に向けて、具体的にどうするか。 これは今年3月の時点で考えたことである。 まず、主だった参考書を一通り読むこと。これを5月か6月までにやってしまおう、と思った。 もちろん、それだけでは全く実力がつかないと思う。本当に実…

1か月かけて計画を練る(医学部受験その2)(社会をどうするか)

社会の勉強はどうするか。 社会は、センター試験でのみ必要だ。 だが、センター試験は、東大などではともかく、普通の国立大学では結構大きな比率を占める場合もあり、おろそかにすることはできない。 私が東大を受験したのは、まだ共通一次になる前で、一次…

1か月かけて計画を練る(医学部受験編その1)(理科をどうするか)

わずか1年間の勉強で医学部と司法試験の両方に受かるためには、あまり時間的余裕がない。 特に、塾や予備校に行っていないので、勉強の方針を間違えたら取り返しがつかない。 このため、まず私は今年3月に、1か月かけて、勉強をどのようにしてするか作戦を練…

受験老人には塾や予備校に行く余裕もないし金も時間もない

私は医学部と司法試験を目指すと豪語しているものの、(高齢であるということ以外に)いろいろ不利な部分がある。 まず、医学部にしても、司法試験にしても、きちんと受かろうとしたら、塾や予備校に行くのが最も手っ取り早いと思う。 塾や予備校では、その…

敵を知り己を知れば百戦危うからず

孫子の名言に「敵を知り己を知れば百戦危うからず」というのがある。 正確にはこうだ。 「彼を知り己を知れば百戦殆からず。彼を知らずして己を知れば、一勝一負す。彼を知らず己を知らざれば、戦う毎に必ず殆し」つまり、 ①敵と味方の実情を熟知していれば…

さあ計画を立てよう!

このブログの開始以来、50回余りを、これまでの私の半生、それから、どうして私がこの歳で医学部と司法試験を両方目指すかという理由の説明に費やしてきた。 意外と長引いてしまったが、まあ、一通りは説明ができたと思う。 私は既にこの4月から、両方の合格…

私が医学部と司法試験を両方目指す理由(医療裁判、医療小説)

実は、私が医学部と司法試験を同時に目指す理由は単なる見栄や高齢者の星となる以外にもある。 それは医療裁判での患者の弁護である。 頭脳王の河野氏が東大理Ⅲと司法試験合格を両方果たした理由を聞かれ、そのように答えたのを聞き、なるほどと思った。 前…

私が司法試験を目指す理由(一目置かれたい)

私が司法試験を目指したきっかけは、極めて浅薄な考え方からである。 退職後、再就職できないのではないかという不安は大きい。 だが、ありきたりの仕事はしたくない。やりがいもあり、人からも尊敬されるようなことができないか。 司法試験なら、おう、すご…

私が高齢で医学部を目指す理由(高齢者の星になりたい)

医学部を目指す理由のひとつは、高齢者でも医師として働けるということを示し、高齢者の星になりたいということである。 高齢者は、退職後に再雇用で働くと給料がガクンと落ちる。たとえ能力やスキルが若い現役世代を上回っていても。 そして、そんな高齢者…

私が高齢で医学部を目指す理由(人の役に立ちたい、医師への不信感)

医師の志望理由は複雑で、一言では説明できない。 だが、私には人の役に立ちたいという気持ちがある。 もちろん、人の役に立つ職業はいろいろある。多かれ少なかれ、ほとんど全ての職業は人の役に立つものだろう。 しかし、医師ほど直接的に人の役に立ち、感…

私が高齢で医学部を目指す理由(見返してやる、老後の資金)

今回からは、少し冷静に、高齢での医学部・司法試験の受験について考察していきたい。 まず、私が医学部を目指す理由はいろいろある。 断っておくが、これは面接対策用に書くものではない。だから突っ込みどころ満載である。 しかし、ここではあくまで自分の…

人生の選択

行政職と、企業の研究所の最終面接が同じ日になってしまった。 行政職の方が面会時間が早く、企業の方がそれから1時間後にあった。 両方とも行くわけにはいかない・・・・。 片や行政、片や研究。さて、どちらを選ぶか。 国の試験を通った行政職というのは、…

わずか1か月の勉強で国の試験にも・・・・

正確な時期は忘れたが、夏休み頃から、私は自分の研究について悩むとともに、将来の進路について悩み始めた。 このまま博士課程に進学して、本当に立派な研究者になれるのかという疑問が頭をもたげた。 それよりも、そもそも自分は研究が好きなのか、一生の…

大失態 その2

超遠心分離機の前でもじもじして何もしないでいた私を不審に思ったのだろう。N先生はつかつかと超遠心分離器に近づき、中をのぞき込んだ。 一瞬で事態を把握したN先生は、鬼のような形相に変わった。 そして言った。 「○○君、君が遠心分離機を壊したこと、こ…

大失態

私はがん細胞の正常細胞への分化に伴うがん遺伝子の発現状態の変化を突き止めたことで、またまた有頂天になった。 それを研究所の中で発表すると、皆、面白いと言ってくれた。 まさにそれは私が自分自身の発想で行ったことだった。だから、論文を書いても私…

大挫折と再起

さて、がん専門家会合から意気揚々と帰ってきた私は、自分を栄光へ導いてくれる、培養されているがん細胞を見た。 おや・・・・ その細胞のプレートを顕微鏡で見ると、表面にたくさん細かいゴミのようなものが浮かんでいた。 コンタミ(細菌やカビなどで汚染…

新たながん遺伝子発見か?

がんの研究を始めた私は、夢中になった。 やり方はこうである。(ちょっと難しい話になる。) マウスの細胞を培養し、そこに人のがん患者から採取したDNAをバラバラにしてふりかける。バラバラにされたDNAの中には、それぞれがん患者のいろいろな遺伝子が含…

がんの研究を始める

私は晴れて大学院生になり、ある研究室に所属した。 私がその研究室を選んだのは真核細胞を用いた分化の研究をやっているからだった。だから老化にも大いに関係していると思ったのだ。 進学先の指導教官は、当時は人気の雑誌 「週刊プレイボーイ」でも対談を…

全ての生物・医学研究は不老不死に通ず

「週末は実験を手伝ってもらいたい。」 そう、先輩にすがるように言われた時、私の気持ちは大きく揺れ動いた。 秘密裏に進めてきた東大理Ⅲ受験をどうするか。 せっかくここまで勉強してきたのだ。自分を試してみたい。 と、先輩の要請を断る気持ちの方が強か…

東大理Ⅲを受けるんだ

さて、ひそかに東大理Ⅲ受験をもくろんでいた私は、その後も受験勉強を続けていた。 勉強するのが楽しかった。問題が面白いように解けるし、何ら義務もない。 落ちれば大学院に行けばいいだけだ。 まあ、これは私の現在の状況に似ているだろう。ただ、再就職…

院試には受かったものの・・・・

院試では、一年間の勉強の成果をすべて出した。 ドイツ語は結構できた。 なんせ、そのために「ドイツ語単語トレーニングペーパー」を買い込んで、1000語を完璧に覚えた。 そして問題の試験では、ミカエリスメンテン式の応用等、面白いようにできた。 問題の…

東大理ⅢでA判定!

さて、私が東大理Ⅲの受験も併せてやろうと決意したのは、確か3月頃だったと思う。 まず、ものは試しにと、模試を受けてみた。駿台か河合塾だったと思う。 当時はセンター試験ではなく共通一次と呼ばれていたが、それはとても簡単なものだった。それに東大は…

東大理Ⅲも受けてみようか?

私は、次こそは院試に受かるべく、じっくり考えた。 実は本郷にあるその生物系の科は、進学振り分けでの偏差値は極めて高かった。 全部の学科のうちでも1位か2位にランクされていた。 1年生の丸1年間を棒に振り、専門課程ではかなり生物系を勉強したと自負し…

原理研

私はファインマンに傾倒したものの、不老不死の薬を作るという夢はあきらめたくなかった。 そこで、私はひとつ目標を立てた。 その時所属していた学科は、幅広くいろいろな学問を習得できる、いわゆる教養を身につけるための学科だった。 だが、大学院は、も…

不老不死の薬とファインマン

東大で専門課程に進学した私だが、少し方向性が定まってきた。 それは「不老不死の薬を作る」というものだった。 また途方のないことを・・・・と思われるかもしれない。 だが私は結構真剣だった。 両親が年をとって死んでいくのが耐えられなかった。 人間は…

とにかくやるしかない

とにかく、2年生になって、授業に出よう、と思った。 1年生のときは前期・後期とも悪い成績しか取れず、進学振り分けでどこにも入れないどころか、留年してしまうピンチを迎えていた。 これから巻き返すしかない。しかしどうするか。 まずは授業に出て、少し…

挫折からの脱出

授業に全く出ないまま、1年生が過ぎようとしていた。 自分はこの後、いったいどうなってしまうのだろうか。 まるで他の人たちとうまくやっていけないのだ。 劣等感、落伍感、倦怠感、憂鬱感・・・・ありとあらゆるネガティブな感情が脳の中を支配していた。 …