読者の皆様へ(ブログ終了・移動のお知らせ)

jukenrojin.muragon.com

これまでこの「はてなぶろぐ」をお読みいただいていた皆様、誠に勝手ながら、今回をもってこのブログを終了させてもらいます。

実は、このブログとは別に、上記のブログを2か月ほど遅れて開始していました。同ブログの方が自分にとって使いやすいと思ったからで、内容はこのブログとほぼ同じです。

そして、このたびやっと、そちらのブログがこのブログに追いつきました。

今後はそちらのブログをお読みいただければ幸いです。もっとも、センター試験が1か月後に迫っているため、ブログ更新はままならなくなるとは思いますが・・・。

これまで、どうもありがとうございました。

 

 

数学の才能がなくなった・・・・

私こと受験老人は、これまで妙な思い込みがあった。

それは・・・・自分は数学だけはできる、という思い込みである。

 

算数や数学ができると、こいつは地頭がいいんだと皆に思われる。田舎のちょっとした秀才は、そのことでいい気になる。

実際、私は小・中学校を通じ、数学の勉強はほとんどしなかったのに、いつもテストでは満点が取れた。自分は地頭がいいと錯覚した。他のことは何らもできなかったにもかかわらず。

高校になるとさすがにそうはいかず、勉強をしていないと成績は落ちた。だが普通に勉強して理解すればテストではいい点が取れるという思いはあった。

そして、東大入試では数学の神様が舞い降り、6問中4問正解(たぶん。あくまで自己採点。)という奇跡が演出された。

このことで、自分は数学だけは誰にも負けないぞという自信が高まった。

 

しかし、その自信は東大入学後ぺしゃんこになった。秀才児たちが数学の授業で難問をいとも簡単に解いていくのを目の当たりにし、自分も凡人にすぎないと諦観した。

ただ、大学院の再受験で数学を徹底的に勉強したためか、大学院入試では数学はほぼ満点を取れた。(あくまで自己採点。)自分はやはり数学はできるのではという気持ちが復活した。

その時には、並行して理Ⅲ受験も進めていたが、最後の方では河合塾駿台の模試でも相当高得点が取れていた。

 

・・・・それから40年経った。今、そうした自信はどこにもなくない。

数学は、パラパラの用紙でチャート式の数IA、数ⅡB、数Ⅲの例題を混ぜてやり、あと50問ほどになったのでいったん終わることにした。

そして、チャートの「総合問題」を順に解くことにした。200問近くある。それぞれ大学入試で出されたものだ。

私は、これまでチャート式の例題を繰り返し解いてきていたので、この総合問題もある程度解けるのではないか、とタカをくくっていた。

だが・・・・現実は厳しい。数Ⅰの最初の方の問題が数問解けただけで、残りは全滅である。1問も解けない。

しかも、解けた問題も、解き方があっているだけで、必ず計算間違いをしでかしていた。

 

・・・・自信崩壊。自分の数学の才能はいつの間にか消え去ってしまったらしい。いや、そんな才能なぞ、最初からどこにもなかったのかもしれぬ。

 

おそらく今のままではセンター試験も壊滅的だろう。そもそも時間内には解けないだろう。

しかし、とにかく練習あるのみ。マス・オーヤマによればスピードは豊富な練習量で培われる。

だが、練習をする時間がなかなかとれない・・・・。もう、センター用の模試をやっていくしかない。

 

私の頭には、年末から毎日1年分ずつ模試を解いていく自分の姿が浮かんでいた。とにかく背水の陣である。

現国を10日間で終わらせるぜっ!

さて、センター試験に向けた勉強だが、これまで全く手を付けていない科目が1科目だけ残っていた。

 
それは現国。何も準備していなかった。

 
日本人であるからには、現国は勉強しなくても大丈夫だろう、と昔から思っていた。

 
40年前の現役時代も、また理Ⅲ受験の時も現国だけは準備をほとんどしていなかった。現国はセンスで解く、という思い込みがあったからだ。

 
ましてやこのように豊富な人生経験を積んだ今となっては、作者や筆者の気持ちもよく分かるから、すらすら解答できるだろう。

  

 

そう思ったのが間違いだった。

 
3月に過去問を解いたときに大ショックを受けた。相当な割合で間違えていたのである。

 
半分くらいしか点が取れなかった。(古文や漢文も間違えたため壊滅的状態。)

 
特に受験老人は、選択肢の中から最後まで残った2つのどちらが正解か迷った。そしてえいやで選んだ方が決まって間違っていた。マーフィーの法則だ。

  

 

やはり、現国にもそれなりのテクニックがあるのだろう。しかしもう試験まで1月ほどしかない。何とか短期間で実力を急上昇できないか。

 
そう思ってまた、子供に相談した。

 
そして教えてもらったのが、板野博行「現代文ゴロゴ解法公式集1センター試験編」だった。

  

 

ブックオフで探し求め、中身を見ると、おおう、分かりやすい。

 
コンパクトな本で、全部で10日間で完成できるようになっている。(実際にはもっとかかりそうだが。)

 
その本のモットーとしては、まさに、科学的に解答を導き出すこと。

 
現国も他の科目と同じであり、選択肢の中から解答はただ1つに決まるというものだ。

 
そして、少しずつ、そのための秘訣をマスターしていけるようになっている。

  

 

最初の2日間くらいをやっただけで受験老人は感動した。

 
この本をみっちりやりさえしたら、現国の成績も飛躍的に上がりそうだ。

 
ただし、やり抜いたらの話である。はたしてどうなるか・・・・。

今年受験老人が読んだ本

受験老人は活字中毒で、これまではだいたい3日に1冊の割合で本を読んでいた。特にミステリー物は大好き。

もちろん、高価な本を買う余裕はない。だから、作家には悪いが全て図書館で仕入れている。

家族のものも含め、2つの図書館と1つの地区センターで手配している。すると、結構人気の本でも2か月以内くらいで入手できる。

こうして借りた本を、かつては昼食や通勤を利用して読んでいた。

 

しかし、最近は、ほとんど読めていない。勉強が超忙しくなってきたからだ。

さて、そんな受験老人が今年(1月~現在)読んだ本を晒そう。ただし昔の本を出しても意味がないので過去3年以内に出版されたものに限ることにする。

そして、これも独断と偏見で受験老人の評価をつけさせてもらう。皆さんはどうだろうか。(☆は★の半分と考えてもらいたい。)

年末年始は読書の時間が取れる人も多いだろう。羨ましい。まあ、参考にしてもらえれば嬉しい。

 

読書は人を豊かにする。1冊の本を読めば、主人公、そしてそれ以外の登場人物の気持ちになることができる。それにより何通りもの人生が経験できる。

たとえ1冊の本で得られたことがたった1つの文、1つの単語であったとしても、100冊読めばすごい量になる。

そう信じて、今後も忙しい合間を縫って、読書だけは続けていきたいと思う。

 

★★★★☆ 引き抜き屋(①鹿子小穂の冒険)(②鹿子小穂の帰還)(雫井脩介)、老後の資金がありません(垣谷美雨)、下町ロケット-ヤタガラス-(池井戸潤

★★★★  彼方の友へ(伊吹有喜)、永遠に残るは(上)(下)(ジェフリー・アーチャー)、護られなかった者たちへ(中山七里)、13・67(陳浩基)、TAS特別師弟捜査員(中山七里)、下町ロケット-ゴースト-(池井戸潤

★★★☆  天井の葦(太田愛)、AX(伊坂幸太郎)、蜂蜜と遠雷(恩田陸)、マスカレード・ナイト(東野圭吾)、風神の手(道尾秀介)、魔力の胎動(東野圭吾)、逃亡刑事(中山七里)、未来(湊かなえ)、感染領域(くろきすがや)、カエル男ふたたび(中山七里)、玉村警部補の巡礼(海堂尊)、人類滅亡小説(山田宗樹)、能面検事(中山七里)、お隣さんが殺し屋さん(藤崎翔)、国宝(上)                  (下)吉田修一

★★★   R.E.D.警察庁特殊防犯対策官室(古野まほろ)、ワルツを踊ろう(中山七里)、屍人荘の殺人(今村昌弘)かがやき荘アラサー探偵局(東川篤哉)、ホワイトラビット(伊坂幸太郎)、インフルエンス(近藤史恵)、百貨の魔法(村山早紀)、カネと共に去りぬ(久坂部羊)、アナログ(ビートたけし)、伴走者(浅生鴨)、悪徳の輪舞曲(中山七里)、オリンピックへ行こう(真保裕一)、騎士団長殺し(第1部)(村上春樹)、刑事の怒り(薬丸岳)、祝葬(久坂部羊)、路上のX(桐野夏生)、青春のジョーカー(奥田亜希子)、エンディングノート山本譲司)、レッドリスト(安生正)、狂犬の眼(柚木裕子)、小保方晴子日記(小保方晴子)、婚活食堂(山口恵以子)、破滅の王(上田早夕里)、淳子のてっぺん(唯川恵)、スケルトン・キー(道尾秀介)、向こう側のヨーコ(真梨幸子)、ブロードキャスト(湊かなえ) 

★★☆   銀河鉄道の父(門井慶喜)、たゆたえども沈まず(原田マハ)、おかわり作家の口福(朝井リョウ他)、みかづき森絵都

★★    パーマネント神喜劇(万城目学)、ままならないから私とあなた(朝井リョウ)、末ながくお幸せに(あさのあつこ)、帰郷(浅田次郎)、コンビニ人間村田沙耶香

 

受験老人の能力

受験老人は、総合的な能力は普通の人々に比べ、ずいぶん劣っている。

 

物覚えが悪い。人の名前は何度覚えてもすぐ忘れる。

会話していて相手の名前が最後まで出せず、「あなた」とか言ってしまって変な雰囲気になってしまったことも何度もある。

それどころか、相手に会ったこと自体も思い出せず、いきなり声をかけられて仕方なく「どうも」ということもしばしば。(最後まで本当にあった人なのか思い出せないケースも多い。)

そういえば、小さい頃から、花や魚の名前を覚えるのが超苦手だった。おそらく関心がなかったからだろう。

それを現在に当てはめると、人に関心がないから覚えられないということになる。これはあまり褒められたことではない。

今後頭脳の老化が進むと、ますますいろいろな名前が出てこなくなるだろう。

 

(なお、仕事上の物覚えはもっと悪い。何回やり方を聞いても覚えられない。たびたび繰り返して聞いた挙句、嫌われたこともあった。)

 

次に、生活適応力がない。(仕事能力も。)

片付けができない。仕事場の私の机は荒れ放題でどこに何があるか分からない。肝心な時に探し物が出てこないので役に立たない。空いている他の机を侵食し、整理が全くできない。

服装に無頓着。暑がりであり、最近になってもジャンパーやコートを羽織らず出勤。ふと電車内を見渡すと私のような格好をしている人間は一人もいない。

食べ物や飲み物をこぼしたりしても無頓着。さすがにこの歳て薄汚れた服装をしている者は職場を見回してもいない。

いろいろな手続きの書類を書いても面倒くさいから注意書きを見ずに書き進め、結局失敗してやり直し、係りの人に大迷惑をかけてしまう。

いろいろな気転が利かず、相手が当然期待していることを怠り、相手を怒らせてしまう。

 

まずいのは、人に気を遣うことができず、鈍感でデリカシーに欠けすぎのところ。自己中心的な性格が災いしている。

自分では電車の中で自分より年寄りが立っていると必ず席を譲り、困っている人がいると声をかけたりと、外見はいい人かもしれない。

だが実は自分のためにそうしたことをしているかも?? だからいろいろなことに気づかない。

 

これらは勉強にも影響してきている。

問題文の意味が理解できない。問題文をいい加減に読んで設問の趣旨と全く違う内容を答える。計算間違いをする。ちゃらちゃら書くため見返しても分からなくなる。

まあ、こんな私が医学部入試や予備試験を目指すと宣言すること自体滑稽であり、頑張っている人たちへの侮辱に他ならない。

 

ただ、あえて利点を挙げるとすると、根気強さだろうか。あきらめの悪さと言ってもよい。

若い頃は、集中力があり、1日に何時間でも勉強に打ち込めた。試験直前は起きている間はほとんどが勉強時間だった。

今はそれはない。特に集中力は1時間も持たない。だが、勉強をすると決めたら、毎日一定時間は必ず勉強時間に充てられる。

それだけを頼りに、毎日、地道な努力を進めていくしかない。亀のように。ただそれでゴールまでたどり着けるかどうか分からないが。

 

(なお、あともう少しすると、センター試験まで1か月となる。せめてこの試験には全力で当たれるよう、毎日17:00に更新してきていたこのブログも、あと何回かで不定期更新にさせてもらう。)

 

抹茶スイーツ老人

京都に来た。

受験老人はこの街全体をどう思うかは別として、抹茶が好きだ。

といっても飲むのではなく、お菓子に混ぜたものはなんでも。

抹茶キットカット(濃い味)、抹茶シルベーヌ、抹茶アラフォート、抹茶ロアンヌ、抹茶カントリーマム、抹茶チョコパイ(季節限定?)、抹茶エリーゼ等々、何でも好き。(スイーツ老人。)

これらを冷凍庫でキンキンに凍らせて食べると、カリッとした口触りのあと、じわりと舌に浸透し、えも言えぬ気持になれる(ただしエリーゼだけはどうも抹茶と相性がよろしくないようだ)。

夏はかき氷を作り、アイスクリームと小豆、そしてその上にお稽古用の抹茶を振りかけて食べる。宇治金時である。(本当はハーゲンダッツの抹茶アイスを使いたいが、カネがない。)

 

アイスクリームは好きだが、中でも一番好きなのが抹茶アイス。

ハーゲンダッツの抹茶など、どうしてこんなに濃いのかと思えるほどうまい。

オバマ大統領が日本に来るのを楽しみにしていた理由が分かる。

かつて欧州にいたころ、緑色のアイスを売っていた。当初、おうっ、ついに外国でも抹茶アイスを売るようになったかと、喜んで買ってみるとピスタチオだった。

受験老人はこれまで、ありとあらゆる抹茶アイスを試してみたが、ハーゲンダッツを超えるほどおいしいアイスには遭遇したことがなかった。

 

ところが今回、土産購入のため辻利の店に寄ったところ、なんとおいしそうな抹茶アイスのバーを売っているではないか。しかも290円。

早速買って食べたところ、えもいえずおいしい。持ち帰り用としてはハーゲンダッツ越えだ。

しかし、次に、別の辻利の店に行くと、そこでは、特濃の抹茶ソフトを売っていた。

う~ん。本能には逆らい難い。500円以上もしたが、受験老人はそれこそ清水の舞台から飛び降りる覚悟で購入した。

それは・・・・・まあ、それだけの金を払っただけ、気絶しそうになるほどおいしかった。

 

なお、先日私用で大阪に行ったとき、わざわざ宇治に回って庭園の見える、知る人ぞ知る抹茶の店で抹茶パフェをほうばったが、これまた経験したことのないような濃厚な感覚だった。

 

抹茶楽しや。楽しや抹茶。(ただし受験老人はあまり抹茶を食べすぎると夜眠れなくなる!気を付けねば!受験勉強にはちょうどいいか?)

人生、急ぐべからずだが・・・・

このブログもだんだん現在に追いついてきたため、書きためておいたストックがなくなってきた。

それとともに仕事での忙しさも増してきたため、そのうち毎日の更新とはいかなくなるだろう。

それに、勉強とは、そんなに劇的なものではない。結果が出れば、それが合格であれ不合格であれ、センセーショナルである。

だが、それに至る過程は、極めて地味なものだ。しかし、そうした不断の努力を惜しまぬものが結局は勝つと思う。

 

受験老人が好きなのは徳永家康の遺訓だ。

「ヒトの一生は重荷を負うて遠き道を行くがごとし。急ぐべからず。

不自由を常と思えば不足なし。こころに望みおこらば困窮したる時を思い出すべし。

堪忍は無事長久の基、いかりは敵と思え。

勝つことばかり知りて、負くること知らざれば害その身にいたる。己を責めて人を責むるな。

及ばざるは過ぎたるに勝れり。」

けだし名言である。

 

まっ、私は確かに焦りすぎている。1年で成果を出そうとしている。そんなにあくせくする必要がどこにあるのか。

この名言は、失敗した人や落ち込んだ人に、まだまだ挽回のチャンスがあると、励ますためには有効だ。私もそのような状態の時にはこの名言に大いに救われた。

 

だが、今の気持ちは少し違う。人生は今日しかないと思って、一日一日を悔いなく全力で生きていきたいと思うのだ。

それが生きがいになる。明日はないと思えば、今日できることをできるだけやるしかない。

 

最近、ある人と食事をしていて、こっそり現在の計画を打ち明けた。

その人は私が尊敬してやまない先輩である。もう仕事はやめて国に戻られたが、その代わり、驚くほど精力的な生活を送っている。

絵画、マラソン、エアロビ、ブログ、随筆執筆、語学学習、さらに2年間でスペインのサンチャゴ巡礼を2度のほか、お遍路、熊野古道遍路を行い、それぞれ旅日記をまとめている。

・・・・現役時代より活躍しているのではないかと思えるほどだ。こうした自由人は受験老人の理想でもある。

 

その人は、私の計画を認めてくれた。

「それは君の挑戦だね。挑戦は大いに結構。三浦雄一郎さんと同じだ。」

 

・・・・私は心が洗われる思いがした。そうか、そうなんだ。

86歳の三浦雄一郎さんは、現在南米最高峰に挑戦している。あの歳でそんなことができるとは、到底信じられない。

だが、考えようによっては私も同じ。衰えた頭脳で、どこまで挑戦できるかだ。

しかし、おそらく三浦さんは、そのための訓練と周到な計画を練って臨んでいると思う。

はたして受験老人にそれがあるか・・・・いや、ない。