私が高齢で医学部を目指す理由(見返してやる、老後の資金)

今回からは、少し冷静に、高齢での医学部・司法試験の受験について考察していきたい。

 

まず、私が医学部を目指す理由はいろいろある。

断っておくが、これは面接対策用に書くものではない。だから突っ込みどころ満載である。

しかし、ここではあくまで自分の原点を明らかにしておきたい。

 

まず、最初に書いたように、退職後の再就職として、他を見返してやりたいという気持ちがある。

ただ、本当に見返すことになるのか否かは、はなはだ疑問である。それは金銭的な採算の面で。

 

医学部に行くのに、たとえ国立大学を選んだとしても、学費と生活費だけで1,100万円かかる見込みである。

入学金30万円+授業料60万円×6年間=約400万円

生活費+食費1か月10万円×12か月×6年間=約700万円 

を合わせた数字である。

すると、これまでの貯えや退職金を大きく浸食することになる。

 

このような多大な経費をかけてまで、医学部に行くメリットがはたしてあるのか。

その負債を取り戻すためには、何年も働かなければならない。

研修医のうちはほとんど給料をもらえない。ましてや雇ってもらうところがないかもしれない。

しかも、働き出しても、激務に耐えれず、すぐやめてしまうかもしれない。

もしかすると、死んでしまうかもしれない。

・・・・回収しきれない可能性が大である。

 

しかも、現在の私は、ずいぶん体にガタがきはじめている。

コレステロールが高い、血圧は高い、目は悪い、鼻は悪い、耳は遠くなってきた。

こんなので大丈夫だろうか。

 

だが、一方で、体力と頭を使う仕事なら、何時間でもできる。

今でもそう。持続力はある。

医学部の勉強は、暗記することも多いと思うが、物覚えが悪くはなっているものの、繰り返しやって理解しながら覚えることができる。

ひとつひとつの症状について、患者の身になってじっくり考えて、慎重に結論を出すことはできそうな気がする。

そうして、体力の続くかぎり、医師を続けていきたいと思うのだが。