中学校の最初でつまづく

もう少し、私の背景を語ることを続けたい。

 

私の入学した中学校は1学年400人くらいのまあまあ大きな学校だった。

その中学校には、もともと私が通っていた小学校以外に周辺のいくつかの中学校から生徒が入ってきていた。

 

私が中学校に入学してすぐに思ったのは、厳しい学校だということだった。

明治の初めにできたその校舎は、文化財にも指定されるくらい古い建物だった。

中学校に入る前に、男子はみな丸坊主にされた。

先生方はとても厳格だった。規則は厳しく、違反するとすぐ目を付けられた。

 

私のクラスの先生は年配の女の先生だった。

その頃はクラス委員というのがいて、先生からの指名でWというやつが委員になった。

Wはなかなか感じのよい男で、後で知ったが大きな会社の御曹司だった。

皆にも好かれ、頭はとても良かった。

 

一方、私は嫌われた。

教科書やもろもろのものを忘れた。先生に厳しく怒られた。

授業中に自作のゲームをやっていて、怒られ、立たされた。

そして、体育の授業の時、だらだらと走っていると、体育の先生に呼ばれ、往復びんたを食らった。

 

私はこうした失敗で、皆から相手にされなくなった。

今思い返すと、どうしてこんなことをしてしまったのかと思う。

私は目立つために演出をしたのだ。だらだらしてどうしようもない子供を演じていたのだろう。

その時の自分の気持ちが今でもよくわからない。

でも、小学校と違って規則規則で厳しすぎる中学校に、反発を覚えていたのかもしれない。

 

そんな中、最初の実力テストがあった。