皇居勉強法(その2)

さて、前回の続きである。皇居勉強ウオーキングに出た私は、皇居一周5キロのコースをずんずん歩いて行った。

(そういえば、古文単語のゴロに、「ずんず読む」というのがあった。「ずんず」の訳=「読む」。まさにそれを実践している。)

 

皇居前の広場を通り、まっすぐな一本道。右側はビル群が連なるが、皇居外苑となる左側はステキな眺めである。

大手門のあたりで1科目目が終わった。「商法」を読んだのだが、いつもよりなぜかすごく理解ができた。

 

時々、本道から中道に入るところが出てくると、すかさずそこに回り込んだ。

1科目目が終わり、2科目目に突入。刑事訴訟法だ。これは読みやすいので難なく読める。

竹橋の地下鉄の駅を通り過ぎると道は上り坂になる。道は狭くなる。しかし私は読みつづけた。

 

上り坂が終わると、一気に視界が開けた。そこは横道に入ると、公園のようになっている。

ベンチがあるので腰かけ、2科目目を終わらせた。

隣に秋田犬を連れた人がいた。携帯のコマーシャルに出てくる「お父さん」や、ザギトワの「マサル」のようにかわいい。

なんでも、イヌの大会に出し、賞を狙っているとのこと。

 

さて、私はその後、再び勉強ウォーキング開始。3科目目に突入した。今度は刑法。問題をやるので難物。

だが、歩いているとあまり文字を追えない分、じっくりと頭で咀嚼する時間が持てる。

ずっと下り坂が続いた。やっとスタート地点の桜田門着。それから仕事場に戻るまでに3科目目を終わらせた。

約1時間半。普段休み休みする3科目の勉強よりは理解できた感じだ。

 

そして、それから血圧を計って驚いた。普段は100前後の血圧が85になっていた。一石二鳥だっ♪♪

・・・・私はこの皇居勉強法、今後も続けることを固く決意した。

 

p.s.その後・・・・

私はそれまで知らなかったのだが、ある日皇居ウォーキングをしていて、大手門のところから皇居の東御苑に入れることが分かった。

すごい綺麗な遊歩道が張り巡らされ、ジョッガーもいない。まさに「皇居勉強法」には最適の場所だと知った。

これなら受験老人は6科目くらい終わらせることができる・・・・。