とにかくやるしかないっ?!

さて、司法試験予備試験短答式試験の過去問を見て、大いに打ちのめされた私だったが、とにかく何とかしなければと考えた。

 

刑法は、現在勉強している他の科目(憲法民法行政法)と違って、寺本のインターネット講義がない。

だから、自分で勉強するしかなかったのだが、やはり、それは独りよがりになり、理解も完全ではない。

そこで、この刑法について、何とか無料講座が見られないか、ネットを探し回った。

 

そして、「塩浜法律教室」というのが無料で見られ、16回分あることが分かった。

実はこの講座、司法試験の勉強を始める前、1年間の勉強の計画を立てていた時も、あるのが分かっていた。

だが、他の講座に比べ、年配の先生(といっても私と同じくらいの年か?)が自分の趣味であまりメリハリのないやり方で教えているような気がした

音声も不明瞭で、実に分かりにくいと感じ、はなから相手にしていなかった。

 

だが、とにかく何かを見たかった。司法試験の問題を解くためにはネコの手でも頼るしかない(大いに失礼!)。

まっ、次に向けての1クッションくらいにはなるだろうと、ぼうっと見始めたのだ。

 

・・・・だが、ある程度知識を身につけた今回、改めてそれを見ると、なんと、結構分かりやすいことが分かった。

先生のちょっととぼけたところも一息入れることができ、ちょうどよかった。一挙に見ることができた。

要は、人の感覚なんて、いい加減なのだ。良い教師はどんな生徒にとってもよい教師ではないように、同じ生徒に対してでさえ、その生徒の発達の段階や、その時の気持ちによってもよかったり悪かったりするのである。

だから、おそらく良い教師というのは、生徒によって、又は同じ生徒でもその時の状態に応じて柔軟に教え方を変えることのできる教師なのだろう。(もっともネット講義だと、そんなことできるわけはない!)

 

とにかく、刑法に関しては、それを一挙に見終えた。

それから、次に、ブックオフでたまたま購入していた、ちょっと簡単な、10日間ほどでざっと見られる刑法のポイントまとめのような本を買った。そして、それをやり終えた。

 

それから、同じくブックオフで購入した「20日間で学ぶ刑法の基礎」というのをやることにした。これも公務員試験用である。

司法試験の過去問をやりたいのだが、私にとってはまだ先の話だ。とにかく、今の実力にあったもので地道に力を付けるしかなかった。

 

ただ、私が思ったのは、なんにせよ、1つの本を、一通り終えることができれば、とりあえずは安心だということだ。

私が尊敬する鈴木健二さん(大昔、NHKでアナウンサーをされていた。今はどうしていらっしゃるだろうか。)は、あるテーマについて調べるとなると、いつも机の上にいっぱい関連資料を積み上げた。

そしてまず1冊、読んでしまう。理解はほとんどおぼつかないが、とりあえず1冊読むのである。

次に、同じような別の本を読むと、1冊目の本と重なっているのでよく分かり、そこの部分は強化されるとともに、1冊目になかった知識は新鮮なものとして覚えられる。

それを3冊目、4冊目・・・・と続けていくことで、理解がどんどん進み、ついにはテレビの本番前にはほとんど専門家になっていた。

・・・・そのために、彼はあの超忙しいスケジュールの中で、1週間に何と、30-40時間も読書時間を確保していたのである。(たぶん池上彰さんなども同じやり方ではないか?)

まっこれは一般的な勉強法なのかもしれないが、私もそれに倣っている。

 

とにかく、こうして刑法の2冊目を、問題を中心にやり、不明な部分を最初の参考書「郷原の刑法」で読み直しすることで、学説の違いなども含め、まあまあ分かるようになってきた。

この調子で、残り6科目も早く、1とおり終わらせてしまいたい・・・・そう思った。

だが、間に合うのだろうか???