1か月かけて計画を練る(司法試験その4)(絶好の講座・参考書に出会う)

そうして無料のネット講座を探しているうちに、ある講義に行きついた。

寺本康之という先生のやっている講座だった。

それは司法試験を対象としたものではなく、大卒程度の公務員試験対策用と銘打っていた。そして、その講義は、市販されている参考書に沿って、1章ごとに教えてくれるものだった。

これしかない、と直感的に私は思った。今までネットで見たどの講座よりも分かりやすく、また網羅的な気がした。

よく考えると、司法試験だけでなく、行政書士司法書士、それから公務員試験でも法律関係の勉強をして受験するのである。もちろん司法試験のうち論文試験は圧倒的に難しく、そのためには特別の内容を勉強しなければならないだろう。だが、おそらく短答式のための対策には、これら他の試験とも共通する参考書でも当面大丈夫ではないか。それをやった上で、司法試験用の特別な対策をその後やればいいのではないか、私はそう思った。

そして寺本の参考書を探すため、またブックオフ周りをしたが、残念ながら売っていなかった。

仕方ないので、今回の私のモットー(金をかけずに受験勉強する)に反するが、ネットで注文することにした。(中古品は出ていなかった。)

現在出されているのは全ての科目ではなく、憲法行政法民法Ⅰ・Ⅱだけ。だから、残りの科目(刑法、商法、刑事訴訟法民事訴訟法)の参考書は別途、考えなければならない。

とにかく注文。4冊で6000円ほどかかってしまった。しかし、数日後届いた参考書は新品で、いかにも分かりやすく書かれており、私のやる気を大いに高めた。

これなら、予備校に行っているのと同じように、計画的に勉強を進めていくことができる・・・・私は毎日それらをやっていくという、モチベーションとともに覚悟のようなものも生じてきた。